ダイアローグ160710

ドラッカー・マネジメント思想の真髄


[この本に学ぶ]
『経営者に贈る5つの質問』
P.F.ドラッカー著
ダイヤモンド社(2009年)


本書で紹介されるのは、組織の現状を把握し、将来のあるべき姿を探るための経営ツールとしてドラッカーが開発した、最もシンプルで奥深い自己評価法。以下の「5つの質問」によって構成されます。
  1. われわれのミッションは何か?
  2. われわれの顧客は誰か?
  3. 顧客にとっての価値は何か?
  4. われわれにとっての成果は何か?
  5. われわれの計画は何か?
この「5つの質問」は、ドラッカーのマネジメント思想の真髄を突くきわめて優れた自己評価ツールであり、当事務所においても、経営理念の構築~浸透を進めるに際しては、本ツールに基づく考え方を採用しています。(≫理念の構築・浸透工程

「5. われわれの計画は何か?」で述べられるポイントを下記「NOTE」に整理しました。


「計画」の構成
  • 行くべき場所と行き方を規定するもの。「意図」を「行動」に変えるもので、以下の要素とプロセスによって構成される。
  • ミッション
    • 「目的は何か。何のためのものか。つまるところ、何をもって憶えられたいか」に答えるもの。
    • 今日を超えるものであって、かつ今日を導くもの。
  • ビジョン
    • ゴールが到達され、ミッションが実現したときの姿を示すもの。
    • 不可欠な要素ではないが、ビジョンが計画に命を与えてくれるのであれば設定するのが望ましい。
  • ゴール
    • 長期的な到着地。包括的でありながら、絞り込んだものとしなければならない。
    • いずれへ資源を集中するかを示すもの。
  • 目標
    • 組織をゴールに向けて進める役割を担い、具体的かつ評価可能な形で策定できるもの。
  • アクション・プラン
    • 誰が何をいつまでに行わなければならないかを規定する。
    • 評価可能な目標に責任を付与する。
  • 予算
    • 計画の実行に必要な資金と資源をコミットする。
  • 評価
    • ゴールへの到達と評価可能な目標の実現をモニタリング(試行と観察)する。どれだけ外の世界を変えたかを知らなければならない。
    • 状況が変化したとき、成果があがらないとき、予期せぬ成功があったとき、あるいは顧客が思いもかけない行動をとることがわかったときは、計画を修正する。
    • 自己評価のプロセスに終わりはない。